「イヌビト(犬人)」 2020.08.07 新国立劇場
8月に入り、東京の1,000人規模の劇場でも「ソーシャル・ディスタンス」や「三密」などに「新型コロナウイルス」の感染防止に配慮した「新生活様式」の中で、舞台の再開が増えて来た。
この「イヌビト」は、作・演出・出演も兼ねる長塚圭史が、まさに「今の時代」を切り取って、そのありようを観客に問い掛ける意味も込めて書いた作品だ。松たか子、首藤康之、近藤良平らを中心に、「大人も子供も楽しめるシリーズ」の中の一作として新国立劇場が制作したものになる。上演時間は1時間20分、客席も1席おきの配慮がなされ、消毒や検温などの措置もされている。今月再開した歌舞伎座と同様に、できる限りの配慮や対策を講じ、出演者も「フェイスシールド」と呼ばれる透明の薄いシートを付け、台詞による飛沫の拡散を防ぐなどの努力をしている。
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